北海道では、2025年度から「道産木材」を用いた家づくりを推進するための新たな制度「HOKKAIDO WOOD HOUSE(ホッカイドウ ウッド ハウス)」をスタートしました。これは、住まい手にも地域ビルダーにもメリットのある新制度です。
■ 「HOKKAIDO WOOD HOUSE」とは?
「HOKKAIDO WOOD HOUSE(以下、HWH)」は北海道の木材を有効活用してもらうため、道産木材を使った住まいを認定する新しい制度。道内の森林から伐採された木材を住宅建築に活用した家をHWHとして認定し、地材地消の家づくりの普及を後押しします。
HWHの認定は、道産木材を使用し、豊富な知識と技術を持つ住宅メーカーや工務店などのビルダーによって建てられた、安心で快適な住まいの証。認証書発行や表彰制度、道のSNS等を活用した発信をとおして、HOKKAIDO WOODブランドの強化を図ります。
■ HWHの「認定基準」と「推奨基準」
HWHでは、以下の「認定基準」と「推奨基準」を設けています。
【認定基準】
- 国内で完成した戸建て住宅であること。
- 原則として構造材や内装材、外装材に道産木材製品を使用し、PR効果が高い住宅
- 原則、2019年4月以降に竣工した住宅
【推奨基準】
- 認定基準を満たす住宅
- 延べ床面積1㎡あたり0.1㎥以上の道産木材製品を使用した住宅
- ZEH水準(断熱等性能等級5かつ一次エネルギー消費量等級6)に適合する住宅
「認定基準」を満たしてHWHに認定された住宅には、知事名で認証書が交付されます。また「推奨基準」まで満たし、特に道産木材の普及拡大に貢献する住宅には、施主・ビルダーへの表彰も行います。
■ 申請ができる対象者
この申請は「建築主」およびHWHメンバーに登録されている「設計者」「施工者」のいずれかが行うことができます。
■ HWHへの支援・優遇
「建築主」が受けられる支援・優遇
- 建築材に道産木材を延べ床面積1㎡あたり0.1㎥以上使用している住宅を対象に、定額20万円の建設費を補助
- 道と金融機関等が連携を図り、住宅ローンの金利優遇を推進
HWHの基準を満たす住宅を建てる場合、建設費の補助や住宅ローン金利の優遇に加え、技術施工力の高いビルダーが探しやすくなるというメリットも。木を生かした高品質な住宅を実現しながら、コストもCO2も削減できるという一石三鳥の制度と言えます。
「設計者」「施工者」が受けられる支援・優遇
※HOKKAIDO WOODのメンバーに登録されていることが前提となります
- HWH建築推進業者が行う住宅見学会のPR
- 道がHWH建築推進業者の事例等を住宅関連雑誌に掲載
- 道が実施する住宅関連イベントを通じたPR
HWHの普及活動を通じて、「道産木材を用いた高性能な住宅の施工ができる企業である」という点を広く一般にアピールすることができること。また、HWH建築推進業者の認証書の自社WEBサイトやパンフレットへの掲載で、木に関する知見と技術を有していることのみならず、「ゼロカーボン北海道」やCSR活動に積極的な企業であることへの発信ができること。これらはビルダーにとっての大きなメリットであり、同時にユーザーが技術の確かな建築会社を選ぶ際の大きな助けにもなります。
■ 認定制度の要綱・要領・申請様式
認定制度の要綱・要領・申請様式は、それぞれ以下よりPDFをダウンロードしてご確認ください。
HOKKAIDO WOOD HOUSE認定実施要綱 (PDF 97.2KB)
HOKKAIDO WOOD HOUSE認定実施要領 (PDF 102KB)
HOKKAIDO WOOD HOUSE認定申請関係様式(Excel形式) (XLSX 46.5KB)
お申し込みの際は申請書類を作成の上、次のメールアドレスあてに送信をお願いいたします。
申請先:株式会社札促社 編集部 shinsei#replan.co.jp
※アドレスは、#を@(半角)に置き換えて送信ください。
または下記ボタンよりお願い致します。
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HWHについては、以下の記事でもご紹介しております。
併せてご参照ください。
北海道の家づくりの新制度「HOKKAIDO WOOD HOUSE」とは?
https://www.replan.ne.jp/articles/50980
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「令和7年度(2025年度)HOKKAIDO WOOD HOUSE 認定委託業務」
委託者:北海道水産林務部林務局林業木材課
受託者:株式会社札促社